私は私じゃい!!!!!!

大学4年生。私は私じゃい!!!のマインドで思っていることを書きます。 今が人生の分岐点な気がしている。

卒論の足跡・その1【#cottage coreとの出会い】

目次どんっ

 

3日前、Twitterの中をうろうろしていたら、目を引く記事を見つけた。

 

〈コテージコア〉という美学

 このタイトルと共にキノコやかわいらしいバンビの絵、美しい湖畔やガーデンなど、西洋の田園を彷彿とさせる写真が並べられている。

 

記事を読んでみると、どうやらTikTokTumblrで”cottage core”という美的テーマが流行っているらしい。2018年頃、Tumblrで発祥したそうだ。試しにIGでもタグを検索してみたところ、3万件弱の投稿があった。だいたい10代後半から20代半ばくらいの人たちが多い印象。ムーブメントはまだ英語圏に限るといったところだろうか。IGの#cottagecoreでは、イギリス、アメリカ、南アフリカからの投稿を発見した。特にイギリスが多い印象。#cottagecoreと共に、cottage aesthetic, honey core, grandma core, fairly core, goblin coreなどがタグ付けされていた。

 

以下は記事の要約。

 

cottage coreと資本主義

cottage coreは元はと言えば、都会や物質主義・資本主義社会から逃れて、自然に囲まれて静かに暮らすことへの憧れの表出だ。Tumblrのコテージコアコミュニティーでは、「そもそも土地は誰のものなのか」「私たちが食べている食物を交錯する際に搾取されているのはだれなのか」などの議論がなされている。TikTokでは、クロスステッチで刺繍された鎌と槌(共産主義の標章)がよく投稿されている。

 

cottage coreとジェンダー

コテージコアムーブメントには、ジェンダーを巡る生きづらさもかかわっているようだ。都会から離れた暮らしを望む一方で、田舎ではまだLGBTQが認められる状況ではない。そんな葛藤を抱えた若い女性たちが、ソーシャルメディア上で理想の暮らしを作り上げた。コテージコアコミュニティには、女性やLGBTQ、有色人種に対する差別意識を持つものはいない。

 

cottage coreと環境問題

オーストラリアの森林火災を受け、コテージコアを美化しすぎているかもしれないという考え方も出てきた。

 

 記事のまとめ

コテージコアのムーブメントは、都会の暮らしで「あたたかみ、優しさ、思いやり、大事に育てていく関係」の機会を失い生きづらさを感じる人々が、理想的な暮らしを切望した結果、手軽に浮世離れできるインターネットで理想的すぎるほど理想的な世界をつくりあげていった現象だと見てとれる。

コテージコアは現実逃避ではなく、自分が育てていきたい未来を想像するためのひとつの機会として、若者たちに強く自分らしく生きるきっかけを与えている。

 

 

私とcottage core

この記事を読み、私はハッとした。私、コテージコアの精神流れてるじゃん…。
すべてが許されるなら自分が食べるものを自分でつくり、草原で走り回る人生が良いな~なんて考えていた。犬と猫と羊と一緒におだやかに暮らしたいと思っていた。

 

私の卒論は、日本の均一的な都市をどうにかより個性的にできないかという目的のもと進めようと考えていた。

この思いの根底には、個性が許容されにくい生きづらい世の中にノーを言いたいということがある。卒論でそれを論じるための材料を、現実の都市に設定しようとしていたところだった。

 

しかし、コテージコアの流れを研究することも、私のやりたいこと、訴えたいことにかなり近いのでは?資本主義社会になんとなく生きづらさを感じている同年代が、インターネットで新たな潮流を生み出している。とても今っぽいし、独自性のある論文になりそう…?

 

試しに、このテーマでクエスチョンを立ててみる。
1.「どのようにしてコテージコアが広がったのか」「なぜコテージコアが生まれたのか」
2.「社会に疑問を持つ人間は今、どのような形で行動を起こしているのか」「日本で見られるコテージコア的風潮にはどのようなものがあるか」
ざっと思いついたのはこれくらい。

1はコテージコアそのものに注目する論文。2は、コテージコア的風潮が日本で見られるかを研究する。住所を持たずバン暮らしをする人のテレビ特集、グランピングの流行、#丁寧な暮らしなど、都市的生活から田舎的生活を横断しようとする動きに注目してみる。1と2を横断する形でもいい気がする。

どちらにしても、風潮の背景の洗いざらいと行動の中身をまとめる形になるのかな…?

 

共通するのは、都市的生活から田舎的生活の横断の部分。メディアしかり、生活の場所しかり、余暇の使い方しかり、この現象がいたるところで、世界的に表れているよね、ということ。

 

 

 

 

 

とりあえず、進捗はここまで。
最後まで読んでくださりありがとうございます。